御茶屋御殿石造獅子 雨乞嶽
今日は首里の近くに所用があったのでタカヤシさんの案内の通りに崎山公園に行ってみた。
そしてすぐにそれは見つかった。
「ウチャヤウドゥンせきぞうしし」と「雨乞嶽」(こいの字が違うが、この表記の字がPCに無い)
あの富盛の石獅子に匹敵する大きさで、年代も同じような年代で、八重瀬岳の方向を向いている。
こちらの獅子の方が風化が進んでいて、体と下あご辺りは補修のあとが見られ、胴体に金属が埋め込まれているのは三ちゃんの解説が欲しいところである。
今まで見てきた石獅子との違いは、左前足を曲げているところで、玉を掴んでいるようにも見えて、この前足は大和の狛犬の様だ。
たてがみや尻尾の造形も見事である。
この獅子が本来据えられていた場所で見たら迫力があったろうなぁ。
雨乞嶽
タカヤシさん、ありがとうございました。
PHOTO Caplio GX100
ん〜……でも胴体の金属については分かりません。すいません。
シーサーの分類で言うと「御殿獅子」に分類される石獅子ですね。
中国から伝わった獅子は、まず権威の象徴として王族関連のグスクや墓に据え置かれたようです。浦添ようどれの石棺や首里城歓会門、玉陵のシーサーがそれで、「宮獅子」と呼ばれます。
その次に王族の別荘に作られたのがこの御殿獅子で、魔除けの役割も担わされたと思います。おそらく冨盛の石獅子はこの獅子に習って造られたのではないでしょうか。その後村獅子は南部一帯に広まって行ったと言われています。
かなり修復の手が入り、着色までされていますが、動的で迫力ある獅子ですよね。
誰もいない公園でこういったものを見つめていると遥か昔の事をいろいろと想像しますね。今度ご一緒出来ればと思っています。