恐るべき隆盛の世界 2015,5,29
からりと引き戸を開けるといつもの大将とママさんの笑顔。
今日は奥の座敷に団体さんが居て、カウンタにも4~5人のお客さんで賑わっている。
まあまあまあと最初の挨拶を交わす内に一皿が出された。
茄子の煮びたしにカレー風味の肉味噌がかかっている。それと黄ニラの味噌漬け。
なんちゃないけど、この一皿でもう隆盛の世界だ。
カウンターの大鉢に美味しそうなもん見つけたので出してもらう。
大きめの鯵の南蛮。
付け合せは青森産の岩もずく。
サクサクのモズクの食感がたまらなく美味しい。そして鯵。
結構大きなサイズの鯵で、もちろん骨もそれなりに大きいのだが、抵抗なく食べられる。
「なんでこげん骨が柔かとですか?」と聞くとママさんが「揚げ方が違うとたい」ですって、さらりと言うなぁ(笑)
お客さんが多くて刺身が品切れしてたが大将がなにやらごそごそと作ってくれた一皿。
赤貝のひも。むしろ身より美味しいかも(笑)
カマスの浮き袋と胃袋、そしてオコゼのわたの湯引き。
こんなん食べるん始めて!美味しーーーー!
酒も飲まずに食べるのは反則だと思うが、飲めないものはしょうがない。
そして仰天した大将自家製ヤリイカの塩から。
なんじゃあこの塩辛。まずは透明感が違う。
ヤリイカの爽やかなねっちり感と控えめな塩加減、そしてイカわたの旨味爆発。
次に出されたのは肴盛り。
マジャクの姿揚げ。シャコとよく似ているが、主に有明海の干潟に生息するアナジャコ。
全体にサックリと揚げられていて、頭からザクザクと食べる、旨いなぁ。
稚鮎の燻製。
おーこの苦味よ!お酒の神様ごめんなさい。これは日本酒が合うだろうなぁ。
アゲマキガイのバター焼き。これも有明産かなぁ、美味しいなぁ。
「穴子、どげんやった?」と大将が不敵な笑みを浮かべる。
普通の白焼きではなく、なにやら甘みのある細工がしてある、洋風の様な・・・・とにかく美味しかった。
さて、洋風メニューのママさんが作るビシソワーズ。これが旨い!
トルコで食べたらあまりに美味しくなくて“はらかいて”(笑)大将が自分で作ったというサバサンド。
秘密はトルコから取り寄せるヘーゼルナッツのペースト。
サバの塩気とへーベルナッツの甘みが絡み合って得も言われぬ美味しさ。パンも旨い。
もうお腹いっぱいです、堪忍して下さい、あとは貝汁と高菜巻きおにぎりを1個。
ママさん特製のデザートが有ったので。
パッションフルーツのゼリー。ソースは皮ごと擂ったオレンジ。
オレンジの皮の苦みがたまらんですばい。
いやぁ~~、隆盛おそるべし!
そして翌日、ラッキーなお土産を貰った。それは後日。
凄いや!岩モズクは旨いですよね
アナジャコ気になる
初めて見るもの多いです。
ウニは濃厚ですよ!最後の一滴までパンに塗りつけて食べます。(笑)ひとつ質問よろしいでしょうか?伊江島、水納島、瀬底島のどれかに行こうと考えているのですがどちらがお勧めでしょうか?お忙しいのにすみません。
この店は本当に旬で美味しい本物しか仕入れませんから、毎回感動させられます。アナジャコは九州しかないでしょうね。
>ヘムレンさん、沖縄のウニは美味しくて、ただ近年は乱獲されて値段も吊り上り、かつて夏の楽しみだったてだこ亭のウニのパスタが食べられないのが悔やまれます。
伊江島、水納島、瀬底島。海遊びに徹するなら水納島でしょうね、海以外の楽しみを求めるなら伊江島、でも橋で渡れるのは瀬底島ですから時間の制約が有りませんよね。どこも海はきれいですよ。
いいな!!いいな!!
食パンとは・・・想像ではフランスパンかと思っていたので
相変わらずの旬のフルコースに涎を出さないように凝視
お腹いっぱい堪忍してと言いながらの貝汁と高菜のおにぎりを食べちゃうてんもりさんに感服
そして翌日行かれてた、寿蒲鉾店の丸天
以前テレビで紹介されていて私も食べたいと思ったものです。
しかもこの食パン美味しかった。どこで買えるか聞くの忘れました。大将とママさんの繰り出す料理に負けられないと頑張りましたよ(笑)
モモさんも是非食べに行ってくださいネ。
寿蒲鉾の丸天、思う以上にふわふわもっちりです、いつか若松まで足を延ばしてください、途中に黒門もありますしね!(^^)!
瀬底島近くの紀乃川にも立ち寄って下さいね。
前半のメニューを、お酒無しで食べてるなんて!(笑)
ほいでもっての、急にビシソワーズ。
なんか、テレビドラマ「HERO」の、何注文しても「あるよ!」って言うマスターのいるお店みたいですね。
ご夫婦で役割がきっちり分かれていて、しかもそれぞれとてつもなく美味しいってこんな店はほかに無いかも。
如何でしたか?