名前のない料理店 宜野湾開催

小島（おじま）圭史さんが手掛ける「名前のない料理店」。
当時読谷自然学校で、夜のみ予約専門で営業していたときに初めて彼の料理を食べたのは2007年11月。
もう6年以上が経っている。その間色々あって数年前からケータリング専門のフレンチとして、口コミで評判が高まり、今では沖縄に留まらず九州や関東まで、独自の沖縄食材を使った料理を中心に駆け回っている。
今回久しぶりにレギュラーのコースを味わえる会をひ～～～～～さんが開いてくれた。
会場に着くと小島さんの仕込みが始まっていた。
東村のキジバトはエアガン1発で仕留められている。

久しぶりに食べる純血アグーは2歳の経産豚。小島さん得意の低温ロティ。


今夜のメニュー。これ見るだけでワクワクしてくる。

さあ始まります。
自家製クリームチーズと新玉葱。
東村の牛の乳を使い、シェリービネガーも使われている。
チーズの酸味と玉葱の甘み。ちょこんと乗せられているのはコヘンルーダという花で、凄く爽やかな香りがするが、食べてみると意外とくせもの。沖縄では薬草で用いられることも多いと言う。

いきなり旨いじゃないか！
読谷沖で獲れたメアジを金武町の稲藁で燻したもの。ハママーチやナスタチウムが添えられている。
身の味が濃く、燻臭がたまらん美味しい。

島牛蒡と土・フォアグラ。
今年初物の島牛蒡とその畑の土を高温で焼いて極小に粉砕してスープと上にかけられている黒いパンに使われている。
その個性の強い牛蒡スープに合わされているのはただのフォアグラではない。
フランス、ヴァンデ産のフォアグラは、取りだされてすぐに、冷蔵状態でトルセと言う紙包みで空輸されたもの。
冷蔵なので、生で新鮮この上なく、その食感たるや沖縄県民風に分りやすく言うと、上等のゆし豆腐の様な食感、とぅるんとぅるんしているのだ。臭みが一切無く甘みが強い。
今まで食べたフォアグラの中で一番美味しい、なんじゃあこりゃっ！

ポワソンというのか、魚介の事かいな。
泡瀬沖のソウシハギ、コブシメの足、キリアナゴのポシェ。
大きなコブシメの足は蒸し煮にしてある。上にかかっている泡はニンニクを使用したもの。
葉っぱは前菜に添えられていたコヘンルーダの葉っぱ。
実に濃厚な魚介スープだ。

小島さんが焼くパン、今夜はひじきパンとアーサーパン。

凄く甘いトマトの冷製スープ。
アガベシロップがちょろっとかけられているが、殆どがトマトの甘みなのだ。

さて、さっきまで羽が生えていた東村のキジバトはロティとミジョテで。

普通フランス料理で出される鳩よりも臭みが随分と少ない、と言うか、足の部分の肉をかじった時ぐらいにしか動物の匂いがしない。
赤身が素晴らしく美味しい。
赤身と言えば、コレッ！
大宜味の純血アグー、本物のアグーだ！
2歳で経産豚なので、肉が固いと小島さんは言ってたが、これたまらん歯応えですバイ！
肉にされて4週間熟成され旨味成分が増している。

ぎゅっぎゅっと肉を噛むと美味しい美味しい旨味が口いっぱいに広がる、これがアグーの醍醐味なのだ。

はあぁ～～～～、腹いっぱい胸いっぱい。
デザートは自家製チーズのクレメ・ダンジェと焦がし黒糖のグラス。
なにがどうなのか分らんが、とにかく旨い（笑）

猫のジュンジはいろんな匂いのする小島さんの道具に夢中。


そんな小島さん、日本テレビの未来シアターの密着取材を受けていて、東京ではもう来週の予告で出ていたらしいので、来週の金曜日3月7日の夜11時半に放送されるはず。
こちらでは翌8日の夕方OTVでの放送かなぁ。
楽しみだ！みんなで寄ってたかって観ましょう！（笑）

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