ちゅらかじとがちまやぁ

延岡市 きたうら善漁。 その2

寒鰤で興奮した気持ちを静める様に優しい一品がそっと出される。

はくさい 日本人が好む鰹と昆布のお出汁の味で、ほっころひと息ついてください
白菜の歯触りと香り、豚肉の甘さ、柚子胡椒のアクセント、優しい出汁。
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器もいいなぁ。
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安納芋 種子島より 甘みをさらに引き出すために低温で二ヶ月寝かせた芋をでんぷんの糖化温度を長く通過させるため、低い温度で二時間焼き上げ、遠赤外線でふっくら仕上げました
今や超有名になった安納芋は内地産も多く出回っているが、あえて種子島産にこだわっている。
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このねっちりとした食感、付け合わせのマスカルポーネチーズが芋の熱でとろりと溶けて、その甘さのコラボレーションがたまらんのです!皮まで旨い。

豚 延岡 吉玉家よりフィレ肉 低温で三週間熟成させた肉を六種類の熱源で火入れしました
胡椒さえも邪魔になる繊細な肉のお味を、まずは塩のみでお召し上がりください

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胡椒さえも邪魔になる・・・・
生と見まがうばかりのきれいな赤身には実に見事に火が通っており、噛みしめるたびにぎゅっぎゅっと味が染み出してくる。
多めに盛ってくれたみたいだが、セーブしながら味わって食べないと勢いですぐに平らげてしまいそうだ。
端っこにちょこんと置かれた脂身のこれまた美味しい事。アグーとは違った脂の美味しさに、親方が惚れこむ吉玉豚の心髄が見えた気がする。美味しい豚なのだ。

ご飯 延岡小野町 古小路昭夫さんより
十五年間無農薬で栽培している田んぼの米をその田んぼのわきから湧き出る湧水で炊き上げました

炊かれる土鍋は親方の友人である京都のすっぽん鍋屋さんから提供されたもの。
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銀シャリの海!!
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蒸される前のアルデンテ状のご飯を味見。
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そして蒸しあがったご飯はよりふっくらとし、甘みが増している。
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漬物ときびなご
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おこげは塩と油でと。
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無農薬で育てられた米とその米が吸ってきた田んぼの水で炊かれたご飯。
ご飯好きの心はもうメロメロなのだ。

ぶえん汁(無塩汁) 国産大豆と米を使い、熟成しすぎないよう自家製味噌に仕上げました
新鮮な魚の出汁でどうぞ

きたうらでは昔から新鮮な食材には塩は不要だという食習慣があり、それを具現化した汁。
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はぁ~~~~、ほっとするなぁ
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親方や女将さんと少し話が出来て、延岡の食材への愛情や、器作りも仲間たちと協力して作っていきたいと今後の夢も聞く事が出来た。これからもこの店は進化していくのだろう。
料理はもちろん最上級に美味しいのだが、それらを作り出しより美味しく食べて頂くという親方と女将の心意気にボクは打たれた。
毎日の様に美味しいもの食べている著名人が、九州の中でもかなり行きづらい延岡のこの店に、東京からでもまた行きたいと言う理由も良く分かった。
料理は素材と人なんだなぁ・・・・・
今度は春の料理が食べたいな。ご馳走様でした!

あ、言い忘れた。このコース、なんと5500円!東京だった倍以上するだろう。

きたうら善漁。のブログにボクの写真が載ってたぁ、恥ずかしかぁ(笑)
by tenmorimori | 2012-02-15 18:42 | 晩ごはん | Comments(9)
Commented by くるみん@兵庫 at 2012-02-15 20:52 x
健診で「メタボまっしぐら」と言われ落ち込む今日この頃。でも、こういうお料理ならOKですね。
本当に美味しいものは体にも心にも栄養になると信じています。
Commented by kogashizu at 2012-02-15 21:29
春…その時は古賀家もお供したいです!
でも赤ちゃんと一緒は難しいかな。
機会を狙いつつ、いつか延岡へ訪れる楽しみができました!
Commented by shin at 2012-02-15 21:37 x
あぁ~~
うぅ~~
お米だけでいいですから…。
ボク。
Commented by tenmorimori at 2012-02-16 19:02
>くるみんさん、そう!本当に美味しいものを適量食べる、これが一番だと思いますが、適量ってのが難しい(笑)

>シズカさん、ここは赤ちゃんと一緒は厳しいですが、九州は地続き、いつでも行けるのが羨ましいっす。

>shinさん、落ち着いてぇ(笑)
ご飯、旨かったです・・・・・
Commented by ナベ at 2012-02-17 08:34 x
なんとこんなに凄い料理が5500円ですか!?
し、信じられないっ!!
思わず大興奮です(笑)
しかし食べに行ける距離の方が羨ましい限りです。
素晴らしいなぁー。
Commented by アホの坂田 at 2012-02-17 10:55 x
白ご飯、久し振りの一文字盛り、今は無き博多吉兆を思

い出します…、茶懐石、郷里の宮崎で然も延岡とは…南

部もうかうか出来ましぇん^^
Commented by tenmorimori at 2012-02-17 19:13
>ナベさん、そうなんっす!
明日にでもまた行きたいんですが、こちらも地続きではないのですよぉ(笑)

>アホの坂田さん、一文字盛りって言うんですね、恥ずかしながら知りませんでした。
宮崎も美味しいモンたくさんありますね!
Commented by アホの坂田 at 2012-02-18 08:10 x

そう、京都裏千家茶懐石一文字盛、多分、京都で修行為

さったのでしょう…、割烹や料亭を標榜し懐石の原則す

ら割愛する昨今です、信念が溢れています…、余程で無

いと同業に笑われてしまいます、そんな店も殆んど少な

い中で宮崎とは…、県産物売紹介の東国原元知事は宮崎

人の汗と努力の昇華品まで広めて欲しかったですね…。

尚、宮崎は美味しいモン、大した事有りません…、焼酎

ぐらいですがたかが焼酎…、薩摩と違い芋だけでなく、

色々な原料を使います、戦後は宮崎市内で安価な泡盛を

製造した為、困った税務署が宮崎県だけ20度にして泡

盛を駆逐しました、その名残で未だに宮崎の焼酎は20

度です、薩摩焼酎は宮崎に移出する際は20度に割水し

ます、何でも取り込む宮崎、どっかと似ていませんか…

ちなみに、与那国まで沖縄のサバニは宮崎の飫肥杉を縄

文後期(26百年前)以来使い続けて来ました、油分が

多く水を良く弾くのです…、てげてげ、だっからよー等

の言葉は宮崎の方言でも有ります…。
Commented by tenmorimori at 2012-02-18 21:39
なぁるほど、いろいろと勉強になりまっす!
沖縄のサバニは飫肥の杉を使っていたんですね、凄い。
飫肥も大好きな町であります、飫肥天に厚焼き卵・・・