ちゅらかじとがちまやぁ

ゆたかはじめさんの本

ゆたかはじめさんの本_b0049152_19545984.jpg

ゆたかはじめさん
本名石田穣一さん
経歴(おきちネットより)
エッセイスト 1928年東京生まれ 東大法学部卒業し判事になる。 1993年東京高裁長官を定年退官、沖縄に移住。沖縄キリスト教短大教授、 沖縄県行政オンブズマンを勤めた。現在は執筆、テレビ出演のほか、那覇市NPO基金運営委員など各種委員を勤める。 著書に「自分を輝かせてみませんか」「沖縄に電車が走る日」など。 私鉄・路面電車を含む全国の鉄道を完乗している。

この経歴を見ると凄い方なのだが、実は料理工房てだこ亭飯塚みどりさんのお父さんなのだ。
エッセイストとして活躍されているので、著書はたくさんあるのだが今回読んだ「広田弘毅の笑顔とともに」は副題にもあるように子供時代からの話を祖父や父親(代々法曹家)そして家族の話と共に広田弘毅さんの思い出も絡めて、昭和初期から戦中戦後に至るまでの話を生き生きとした文体で書かれてある。
広田弘毅は福岡出身で、外交官から総理大臣まで務め、敗戦後は東京裁判によってただ一人の文官として絞首刑に処せられた。
自身は外交官時代からの的確な分析と判断で、戦争に進もうとする軍部に対して、首相時代も外相時代もあくまでも和平の道を探っていた。
しかし、戦犯として逮捕され一切の自己弁護もせずに処刑されてしまう。
そんな広田弘毅の秘書官をゆたかはじめさんのお父さんが務めた縁で、子供の目で見た広田弘毅像が描かれている事は福岡出身のボクにとって極めて興味深い。
そして、昭和の庶民がまだ平和だった時代の東京下町や福岡の様子が、これも読んでいて目に浮かぶように描かれているのだ。
そして石田家の家族史としてもとても面白く読んだ。
戦中はやはり苦労されて、長崎で被爆された妹さんの話なども書かれている。

こちらから購入できます。

そしてもう1冊。
松崎洋作さんの絵と共に描かれた「沖縄軽便(ケイビン)鉄道」
鉄道マニアとしても有名なゆたかはじめさんが、戦争で破壊されてしまった沖縄軽便鉄道の話を、駅ごとに楽しく懐かしいCGと共に紹介した本だ。
当時の庶民の暮らしぶりや、与那原や那覇などの港町として栄えていた姿も描かれている。
当時の写真も挿入され、CGではその地形も再現されている。
これも貴重で楽しい本なのだ。

こちらから購入できます。

そしてそんなゆたかはじめさんが、桜坂市民大学で講座を持たれます。
5月13日スタートの「ゆたかはじめのゆんたくカフェ」
申し込みはこちらから

で、市民大学のサイトを見ていたら発見!
Bar土のごうさんの講座があった。
こちらは4月21日スタート「身体と心をほぐすワークショップ」

そして仲村清司さんの講座。
「誰も書かなかった怖~い沖縄」は4月22日から。
by tenmorimori | 2011-04-05 20:39 | Comments(2)
Commented by にいがたの食いしん坊 at 2011-04-05 21:53 x
てんもりさん!
鉄道オタクの息子(×2)を持つ我が家です。
軽便鉄道の本、てだこ亭で買いました。
てだこシェフに教えていただいた軽便のパネル展を見に行ったり、
あと、
博物館の軽便模型とゆいレール資料館は、毎回必ず行きます(笑)
GWには、ゆいレールのスタンプラリーがあり楽しいです。
沖縄に来ても列車ですよ(笑)

夏には、門司港駅へ行く予定です。(泣)
Commented by tenmorimori at 2011-04-08 19:33
息子さんは鉄っちゃんなんですね(笑)
軽便鉄道って、今では想像の中での産物なんで、余計に思いが膨らみますよね。
面白い本でした。
門司駅もいい駅ですよ、門司から北九州にも美味しいモンがたくさんありますよ。