ちゅらかじとがちまやぁ

平和祈念公園 アルベルトを聴きに

明日は沖縄慰霊の日。20数万人が亡くなった約3ヶ月の戦闘が終了した日。平和の礎を抜けたその先には平和の火が燃えている。
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平和の礎に記されたご犠牲者の名前の前に遺族の人たちが集まりそれぞれの供養をしている。親なのか、兄弟なのか、子供なのか、しんとした夕暮れのひとときに花をたむけ簡単なお弁当を開いているグループも居る。明日の慰霊の日は多くの人が集まるので親族だけで静かにお参りをされているのだろう。
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神谷千尋 今日は地元糸満の青年会議所の主催でコンサートが開かれている。平和祈念資料館のホールには老若男女で満員だ。遅れて入ると澄んだ歌声が聞こえる。三線を弾きながら裸足で唄う神谷千尋の声は元ちとせに通じる独特の声だ。言葉で言い表すのは難しいが確かにこれは“島”の声だ。
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続いてはディアマンテスのアルベルト城間、今日はアコースティックギター1本で登場。最初はBOOMの島唄をスペイン語で唄う。聞き馴染んだ曲だがスペイン語で聞くとこの曲の違った魅力が沸いてくる。この驚くべき歌唱力はなんだ?
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2曲目は「魂をコンドルにのせて」。アルベルトが沖縄に来て間もないころ、生まれ故郷のペルーで青年海外協力隊の日本人の青年3人がテロリストに殺害されるという事件が起こった。その3人の中に沖縄出身の若者も含まれていた。故郷で起こった信じがたいニュースにスペイン語で歌詞を書き、BOOMの宮沢さんに日本語訳をしてもらったと言う。沖縄とペルーの悲劇を唄う入魂の1曲。ギター1本で唄う声が響き渡る、じっと聞き入る観客。
3曲目は「アスタマーニャ」かつて沖縄から南米各地にたくさんの移民が海を渡った。アルベルトもその子供、孫なのだが、その移民社会の中で代々子守唄として歌われてきた曲があるという。アルベルトは沖縄に来て初めてそれが沖縄の古い民謡だったと分かったそうだ。昔の沖縄には“毛(もう)あしび”という習慣があった。若い男女が夕方から浜辺や広場に集まり、三線を弾いて唄い、酒を飲み遊んだという。今で言う合コンみたいなもので、気の合った男女はそっと暗がりに消えて行き残ったのは三線弾きのボクだけだったと嘉手苅林昌さんは笑い話で語っていた。そんな毛あしびの中から生まれた曲で、うちなーんちゅはみんな知っているし、ボクは映画のホテルハイビスカスで知った唄。みーみんめーみーみんめー、ひーじんとーひーじんと、しーやーぶーしーやーぶー・・・・・沖縄はおろか世界中のうちなーんちゅの脳に刷り込まれているその唄をアルベルトが新たな解釈で作った曲。この曲を作ったとき、奥さんは妊娠していたそうだ。
そんな話を聞かされて、生でこんなやさしい唄を唄われるとボクの涙腺はすっかりゆるゆるになってしまった。
最後の曲は「片手に三線を」うちなーんちゅのアイデンティティと平和への願いを込めたストレートな歌詞が気持ち良い。大好きな曲である。朗々と唄いきって短いライブは終了した。

ライブが終わって駐車場に向かう。日はとっぷり暮れて太平洋からはオレンジ色の妖しい月が昇ってきている。空には星が出ている。平和の塔の下の道をひとり歩く。まわりは真っ暗で、さらに暗い森の中には何者かが居そうな雰囲気がある。明日は沖縄慰霊の日、改めて沖縄戦の事を思う。
# by tenmorimori | 2005-06-22 20:58 | 祭り・イベント | Comments(3)

本部半島に癒される うこっけい食堂 新紀乃川工事中

“勢理客”、“保栄茂”これらは何と読むのでしょう。最初のは“じっちゃく”、次は“びん”と読みます。聞かされないと絶対に読めません。北海道の地名も読みにくいが、あちらはアイヌの聞き言葉にそのまま漢字を当てはめているのでなんとか読めます。沖縄のこんな地名は無理ですね。あとかわいい地名としては“健堅(けんけん)”とか“仲順(ちゅんじゅん)”などが有ります。面白いなー

本日は我部祖河で仕事。夕方になったので本部半島を横断して紀乃川の場所を確認しに行く。途中のパイン屋さんにバナナがぶら下がっているので急停車。はたしてそれは今年最初の“島バナナ”だった。沖縄特産のバナナで夏しか食べられないので、去年の秋からずっと楽しみにしていたのだ。島バナナは小型でひと房500円くらいとやや高価なのだが、密度が濃く濃厚で柑橘系の香りがして旨いのだ。人によってはマスカットみたいな味がすると言う。ボクはバナナは元々好きなのだが、今年の夏は週にひと房は食べるのだ!そうなのだ!今日から2~3日部屋にぶら下げておくと食べごろになる。楽しみ楽しみ
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先日satoyanが「沖縄にはあじさいは無いのかなぁ~」とぼそっと言ってたので、無いんじゃない?と返事をした。がしかし今帰仁から本部に抜ける84号線沿いに有名なあじさいの名所が有った。個人で長年に渡って植えられているそうで、青いあじさいが小山一面に咲いていた。
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本部の手前に「うこっけい食堂」を発見。昼飯抜きだったので入ってみる。
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おおっ!この真っ黒な姿はまさにうこっけい。スープは鰹が効き、昆布と鶏の出汁がほんわか旨い。麺はやや平たい北部風の麺。結び昆布が具の下に沈んでいた、なんとも旨い。うこっけいの身は地鶏ほどの歯応えは無いが、じゅっと噛むと甘みがあって大変美味しい。手羽の部分の皮も旨く、塩焼きで食べると旨いだろうな~、きっとJ子は好きだろうな。
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       うこっけいは骨まで黒い。
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本部の町を抜けて名護方面に向かうと瀬底島に渡る橋が有る。橋に曲がる信号を過ぎるとすぐ左に入る道がある。本部小学校の建堅の前を通って道なりに進むと左手に大きなガジュマルが見えてきて御嶽がある。そのすぐ先の右側の高台に新生紀乃川があった。
9割方出来上がっていて、後は厨房の設備が整えば開店出来そうだ。今までの紀乃川の3倍くらいのキャパがありそうで、明るい店内になっている。庭からは瀬底島と瀬底大橋が見える。
広いトイレにはなぜかシャワーがある。海水浴帰りでもシャワーを浴びてスッキリしてご飯が食べられる。丁度おかあさんと息子さんが居られていろいろと話をすると、息子さんが作る新メニューやもしかしたらイカ汁やアヒル汁も食べられるかも。おかあさんの作るアヒル汁は全然臭みが無く美味しいらしい。楽しみだなぁ~
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静かな健堅の集落にはこんな古い沖縄住宅も残っている。
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うこっけい食堂
沖縄県国頭郡本部町字並里1241-11
0980-47-2449
11:00-20:00
水曜休(祝祭日の場合は木曜日休)
# by tenmorimori | 2005-06-21 21:22 | 紀乃川 | Comments(2)

さよなら紀乃川 またね

とうとうこの日が来てしまった。でも南京食堂の様に無くなるわけではないのが救いではあるが・・・・・
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今夜はお別れ会。紀乃川さんがお世話になった方々を呼んで宴を催す。その中にこんな新参者のボクまで呼んでくれた事に感謝感激である。7時過ぎに店に行くとわざわざ東京からみえられたご夫婦が先客で居られた。このブログを見られているとの話しに、恥ずかしいやら嬉しいやら。カウンターの中では手伝いに来られている娘さんとお母さんがバタバタと準備に大忙しだ。座敷にはお孫さん3人が例のテーブルで宿題をやっている。大人になってこの店を思い出すのだろうか、おじぃ、おばぁの食堂で宿題をやったり、ご飯を食べたりした事を・・・・うらやましいぞっ!

付き出しはやっぱりじーまみー豆腐。今日のは特別に旨く感じる。
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娘婿さんと、お父さん、東京のご夫婦を交えてビール、泡盛を酌み交わす(ボクはお茶)。次に出されたのはソーミンチャンプルー。ボクが好きなのを知って作ってくれた(と思う)。島原の太いソーメンを使ってあってもちもち旨いのだ。
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おかあさん心づくしのおこわ。干し貝柱、かにフレーク、ささげが入ったおこわが旨い。これは本当に旨かった。無くなるのが惜しくて少しづつ食べる。
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メニューには無いイカ墨汁。これはぜひ移転後のレギュラーメニューに入れてもらいたい。娘婿さんが、お母さんのは旨いよ、豚を使ってるからねと嬉しそうにしている。
なるほど、イカと苦菜と豚肉のバランスは抜群で、いかにも家庭の味なのだ。涙出そう。
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厨房でジャーっと揚げる音がしていたので期待していたイカ天。東京のご夫婦もここのは旨いんですよねーとつぶやく。天つゆもソースも要らない。このままで充分旨い。
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高知の娘さんが送ってくれたと言う天然鮎の塩焼き。
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みんなニコニコして、食べて飲んでいる。他の常連さんも次々現れ、それぞれに別れを惜しむ。いつもの紀乃川の雰囲気らしく、ほんわか良い雰囲気に満たされている。
やがて宴は、何十年も通っている常連さんやむつみ橋通りの親睦会のみなさんが中心になって別れを惜しむのだろう、ボクは切りのいいところでおいとまをする。紀乃川のおとうさん、おかあさんありがとうございました。で、本部でもよろしくお願いします。
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初めて紀乃川に行ったときの日記
紀乃川特集その1その2その3
# by tenmorimori | 2005-06-16 09:43 | 紀乃川 | Comments(3)