ちゅらかじとがちまやぁ

カテゴリ:祭り・イベント( 357 )

沖縄慰霊の日

今日6月23日は沖縄慰霊の日。昭和20年のこの日、現在の平和祈念公園がある摩文仁で牛島司令官と長参謀長が自決し、日本軍の組織的抵抗が終わった日である。
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ボクの部屋の近くに海軍司令壕址がある。周辺は緑豊かな公園になっているが、壕は当時のまま残されている。中に入ってみると、こんなところで怪我人も含め何千人も生活や戦闘を行っていたのかと慄然とさせられる。司令官が拳銃自殺した部屋も、手榴弾の破片跡も生々しく残されている。

海軍司令官 大田実少将の最後の電文

沖縄県民の実状に関しては、県知事より報告せらるべきも、県にはすでに通信力なく、第三十二軍指令部又通信の余力なしと認めらるるに付、本職、県知事の依頼を受けたるにあらざれも、現状を看過するに忍びず、之に代って緊急御通知申し上ぐ。

沖縄島に敵攻略を開始以来、陸海軍方面とも防衛戦闘に専念し、県民に関しては殆んど顧みるに暇なかりき。然れども、本職の知れる範囲においては、県民は、青壮年の全部を防衛召に捧げ、残る老幼婦女子のみが、相次ぐ砲爆撃に家屋と財産の全部を焼却せられ、わずかに身をもって、軍の作戦に差し支えなき場所の小防空壕に避難、尚,爆撃下○○、風雨にさらされつつ乏しき生活に甘んじありたり。

しかも若き婦人は率先軍に身をささげ、看護婦、炊事婦はもとより、砲弾運び、挺身斬込隊すら申出る者あり。所詮、敵来りなば老人子供は殺さるべく婦女子は後方に運び去られて毒牙に供せらるべしとて、親子生き別れ、娘を軍営門に捨つる親あり。

看護婦に至りては、軍移動に際し、衛生兵すでに出発し、身よりなき重傷者を助けて○○、真面目にして一時の感情にはせられたるものとは思はれず。更に軍において作戦の大転換あるや、自給自足、夜の中にはるかに遠隔地方の住民地区を指定せられ、輸送力皆無の者、黙々として雨中を移動するあり。

之を要するに、陸海軍沖縄に進駐以来、終始一貫、物質節約を強要せられて、ご奉公の○○を胸に抱きつつ遂に○○ことなくして、本戦闘の末期と沖縄島は実状形○○ 一木一草焦土と化せん。糧食六月一杯を支ふるのみなりと謂ふ。沖縄県民かく戦えり。

県民に対し後世特別の御高配を賜らんことを。
不明部分は○で標記

名文である。ボクはこれを読む度、涙を禁じえない。犠牲者20万人超、あの日もこんな空だったのだろうか。
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by tenmorimori | 2006-06-23 12:10 | 祭り・イベント | Comments(5)

イージマタッチューに登る

6時半に部屋を出て一路本部港へ。伊江島に渡ってイージマタッチューと呼ばれている城山へ登るのだ。その特徴的な姿は一度見たら忘れないだろう。まるでジブラルタロックみたいだ。
伊江島へ渡るフェリーは思ったより大きくて立派な船だった。旅客料金は往復1100円。
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出航してすぐに瀬底大橋をくぐる。
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約30分の船旅で伊江島に到着。
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大きな伊江島のアカバナー
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近くで見るとやはりデカイ
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ここが登山口
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凄く急な階段をえっちらおっちら登る事15分で頂上に着く
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頂上からは360度の大パノラマ。ぐるーっと見渡すと島全体が見える。
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標高は170m余りだが、これだけ高度感を感じる山は沖縄で随一かもしれない。
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写真中央ややうえに光っているのが「ちゅらうみ水族館」の屋根
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オマケで、伊江島の風景モノクロバージョン
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港まで歩き帰りの船に乗る。また来るからねぇ
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by tenmorimori | 2006-05-04 19:57 | 祭り・イベント | Comments(0)

海楽 2006

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毎年この時期に、知念村に居をかまえる宮本亜門さんを中心に祭りが開かれている。
カレーのCMが撮影されたのはこの家だ。
てだこ亭も毎年出店しているので、今日は手伝いに駆り出された。場所は宮本亜門邸の駐車場。早朝に集合したときは雨が降っていたが、やがて雲が切れ晴れ間が見えてきた。
出店メニューは、宗像堂のカンパーニュをスライスして軽く焼き目を付けたものに、てだこシェフ手作りの各種パテをお好みで2種類トッピングして400円のサービスメニュー。播州ハムのベーコンを使ったミネストローネもある。トッピングの種類は8種類(ごまと黒豆、ひよこ豆、えんどう&うずら豆、ハムとクリームチーズ、やんばる地鶏のレバーパテ、タラモ、ツナ、ピンザブラン)
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開店準備の途中からお客さんが群がり始める。この日のために日本の各地からてだこ亭の熱烈ファンの方々も駆けつけている。中にはお馴染みの顔も・・・・・・
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宮本亜門邸見学に並ぶ人たち
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波打ち際には水上ステージが設けられている。
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庭には各種屋台が並ぶ。アーティスティックな小物類や、軽食類、亜門さんが箱買いしたからくり本などが売られ、ときおりサックスとギターの演奏が聞こえる。周りのお宅にも屋台が並び、好き好きに民族楽器などが演奏される。準備を終えてやることが無く、ぼんやり風に吹かれていると、周りのそんな喧騒が心地良い。
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花の入ったロールパンサンド。
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宗像さんファミリーも顔を出し、オープンサンドを注文。今年から小学校に進学した長女ちゃんが興味深く見つめる。
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どのパテも旨かったが、甘めに味付けられたピンザブラン(山羊のチーズ)は旨かったなぁ

宴もたけなわだが、てだこ屋台は今夜の営業のために早めに撤収。晴れていた空も曇り始め、水上ステージでコーラスグループが歌うスピリチュアルな歌が終わった頃から大雨が降り出す。間違って雨乞いの歌を歌ったんじゃないかと思えるような降り方だった。
by tenmorimori | 2006-04-02 19:09 | 祭り・イベント | Comments(6)

平安座島 サングヮチャー (旧暦3月3日~5日)

いじゆきや なじゆきや にらやぐむい かなやぐむい まくぶいゆや
  しいなふゆい たまみいゆや すぃまちゅい しらーちなや うちへりわ
ゆしてぃくうわ うふあしみ うちうすてぃ うふとぅだし ちちんちあわ
  ぬちんきあわ まがさーしや ぬしがにどぅ ながさしや ぬるがにどぅ

(ニライ海 カナイ海 マクブ魚は砂を掘って隠れる タマン魚は渦を巻くように群れをなす
白網を大きく張れ 一心に引け 取り込み網ですくいあげよ 大銛を打ち込んで突き捕獲せよ
大型のマブクは ノロ様に差し上げよう 美味なるタマンは ノロ様に差し上げよう)

ボクが会場に着いたまさにそのときこの唄が始まった。女性だけで唄われるこの唄で今日の祭りが始まったのだ。サングヮチャーの祭りは平安座の最大の行事で、旧暦の3月3日から5日までの3日間に渡って行われている。初日はドーグマチーと呼ばれる祭りで龍宮祭が訛ったものだそうだ。海難事故で亡くなったひとのための慰霊祭で、永代に続けられるという、いかにも海人のための祭り。
本日2日目はトゥダヌイューとナンザ拝み。大きな魚を供え、村の婦人達が冒頭の唄を唄ってはやしたてる。
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唄が終わるとお供え物の魚に銛が刺される。そしてその銛を持って祝いの踊り。
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やがて祭りはナンザ拝みへと進む。
平安座の沖合いにあるナンザと呼ばれる岩礁へは、この時期潮が引き歩いて渡れるのだ。
いかにも手作りの獅子舞、大きな魚の神輿、土人と称される身体を真っ黒に塗った若者達等などが、三線と鐘の音にのって浜へと進んでいく。
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女の子たちも四つ竹を手に付いて行く。
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お神輿はやがて海へと進む。
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海を渡った一行は、太平洋に面する拝所へと行き、神人(かみんちゅ)による大漁祈願の踊りが奉納されるという。
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岩の向こうに幟が見える。あそこで奉納されているらしい。後で聞くと神人には、龍の姿が見えたという。大変縁起の良い事らしい。
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約30分くらいでナンザ岩での奉納が終わり、皆が引き返してくる。
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おばぁたちの出迎えも嬉しそうだ。
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浜では祝いの獅子舞
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大役を終えた海人はなんともいい顔してる。
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そして一行は毛遊び(もうあしびー:野外での宴会)の場所である広場へ向かう。
旗持ちの大きな人はゲッツ板谷に似てるなぁ
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浜に行けなかったおばぁも踊って出迎え
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自治会館には平安座歴代の白寿の人たちの写真が
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毛あしびーが始まった。挨拶の後、縁あってこの場に来ているラップのミュージッシャン「デューティーフリーショップ&カクマクシャカ」のパフォーマンスが始まる。このへんの模様は取材に来られていたKUWAさんのサイトにも詳しい。ボイスサンプラーを使ったヒップホップサウンドがこの祭りに合うのかなと思ったがそんな事は杞憂に終わった。平安座のひとたちは実に見事にあっさりと受け入れてしまった。海人はヒップホップのリズムで踊りだし、三線で音を探っていたかと思うと、曲に合わせて弾き出す。これこそフュージョン&コラボレーションだ。会場はやんやの喝采である。この若い彼らは4月28日にメジャーデビューする。
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ただ、この名前は酒の入った島のひとたちには難しかったらしい「びゅ・・びゅーてーすーぷ?となに?」
この後、島のひとたちの宴会は延々と続く。明日の三日目はチナアギモーイ(網あぎ舞い)と呼ばれる行事で、東西の漁業団体がそれぞれの浜から三線・太鼓で唄いながら行進し、ンバラシバマと呼ばれる場所で合流して祝宴を張るという。
(この日記は平安座自治会から配布されました資料を参考にさせて頂きました)
by tenmorimori | 2006-04-01 08:25 | 祭り・イベント | Comments(6)

てんぷす館でイベントやってた

青島食堂を出ると、てんぷす館の方から賑やかな音が聞こえてくる。言ってみるとてんぷす館の祭りが行われていた。表ではMTBやスケートボード、4輪バギーなどのショーが行われ、裏の希望が丘公園側ではカラオケ大会が行われている。中間に居ると演歌とヒップホップがチャンプルーされてなにがなんだか分からない。
しかしこの犬カワイイなぁ~、暫く釘付けになる。
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やがてテントの方から黄色い声が聞こえてきた。見るとアメリカ人の女の子達がスタンバイしている。BGMのクインシー・ジョーンズのあの曲(「オースチンパワーズ」の曲と言った方がわかり易い)に合わせてみんなで座ったまま踊っている。いろいろ言われるけどアメリカ人のこの明るさはやっぱり好きだな。
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そしてショータイム。基地の中のハイスクールの生徒達だが、全国的に高いレベルらしい。ノリがよく、切れがあり何よりも見ていて楽しい。残念ながらチアリーディングやエアロビスクなどの競技を見ると日本人には到達できないものがあるなーと思う。
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最後はM・ジャクソンとQ・ジョーンズとの名作「今夜はドントストップ」でダンシング。
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やがて月が昇り、今日も桜坂の夜は更ける・・・・・
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by tenmorimori | 2005-11-13 19:33 | 祭り・イベント | Comments(3)

宗像堂 うるま市でカジマヤーに遭遇

公設市場で仕事を済ませ、うるま市の現場に向かう。途中気になってた宗像堂へ。西原IC近くにドライブスルーのスターバックスが開店してた。
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宜野湾市の嘉数の住宅街の奥に小さな看板。
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宗像堂は天然酵母使用の石窯で焼かれるパンで有名。米軍住宅を改造した店舗。
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いろいろ迷って購入。左から黒胡麻とくるみのパン、ピザパン、人気のバナナとくるみのパン。堅く噛み応えのあるパンで、味わい深い旨いパンだ。何回も行っていろいろ食いたい。ここのご夫婦は「てだこ亭」にもちょくちょく来られるらしい。ほんと旨い!
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宗像堂
宜野湾市嘉数1-20-2
098-898-1529
11:00-18:00 売り切れ仕舞い
月火水休

うるま市での仕事帰りに看板が目に付く。んん?今日カジマヤーの祝いが行われているらしいゾ、場所はすぐ近くだ!見ない手はない。
カジマヤーとは97歳になったお年寄りのお祝いで、その昔100歳になったら神様に召されるので、それを避けるために97歳になったら子供の格好をして、まだまだお迎えは後ですよと知らせる意味があるらしい。旧暦の9月7日から9日が本当のカジマヤーの日なので、風車で飾り立てたパレードは済ませてあるらしい。
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主役の小浜カマドさんは明治42年の生まれだ!会場には写真集が掲げられている。
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なんでも、うるま市のここみどり町では初めてのカジマヤーらしい。来賓にはうるま市長も列席。町中でお祝いしている。カマドおばあちゃんは花道をしっかり歩き、観客に手を振る余裕もある。
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古い写真にはおばあちゃんの歴史が見て取れる。多分厳しい時代もあっただろう。
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堂々たるお姿である。隣は娘さんか?
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次々集まる町民を前にお祝いの出し物が続く。
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数年前、まだ沖縄に住むなんて夢にも思ってなかったころsatoyanが何の気なしに貸してくれた本は「バガージマヌバナス」続けて「風車祭(かじまやー)」という分厚い本だった。どちらも沖縄の強い女性が主人公で大変濃い話しだった。今も残る沖縄のスピリチャルな世界が独特の筆致で描かれ、とても興味深く読んだ。
それらを読んでいつかはカジマヤーを見てみたいと思っていた。思うにあのころsatoyanはボクが沖縄に行く事を無意識に予見していたのかもしれない。
by tenmorimori | 2005-11-05 20:01 | 祭り・イベント | Comments(9)

FOSTER FEST oct.15-16 2005

今日明日はキャンプフォスター(瑞慶覧基地)のお祭り。一般人も基地内へ入れる。
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ハンバーガー、ホットドッグ、チキンの売り場。今日の大きな目的だ。
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大きなバーガーパテが次々焼かれる。
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1/4ポンドチーズバーガーチーズ抜き。パテ2枚で1/2ポンド、3枚で3/4ポンド。具材及び調味料は自分で盛る。
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プリプリのポークソーセージドッグ。
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ステージではジャズバンドが軽快なナンバーを演奏。風が涼しく心地良い。
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Tシャツ屋台。その場で絵付け
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非常に気になったファンナルケーキ
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気になったら食え!まぁアメリカ版サーターアンダギーといったところ。ふかふかしている。
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祭りに飽きて暴れるガキ共。アメリカーも子供は同じだ。
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サルサバンドが登場
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こういう物もいちいち垢抜けている。分別ゴミ箱。
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明日もいこうかな~
by tenmorimori | 2005-10-15 23:02 | 祭り・イベント | Comments(3)

第一回とぅばらーま糸満大会で大工哲弘さんに鳥肌

最近南部を車で走るとき「FMたまん」をよく聞いている。これが面白い。一日のプログラムの殆どがうちなーぐちなのだ。沖縄民謡中心の選曲も興味深く、リクエストしてくるお年よりとパーソナリティーのやりとりも言葉がわからなくても笑ってしまう。FMたまんは糸満の市内に局があり、出力も弱いのか、西原あたりで聴こえなくなるのが残念だ。そしてこのFMたまんで告知があっていた「第一回とぅばらーま糸満大会に行って来た。ボクの乏しい知識で説明すると、とぅばらーまとは八重山地方を代表する民謡で、歌詞はアドリブで付けられ、歌詞の内容は情歌、労働歌、家族愛、八重山愛、世界愛・・・・・なんでも有りである。
三線をぽつんぽつんと弾いて唄われるとぅばらーまは実に島の風土に合う。
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糸満で初めて開催される大会には数多くの人々がエントリーし、今夜は予選を勝ち抜いた24人の人たちが各々のとぅばらーまを披露する。会場に来て気付いたのだが、審査員に大工哲弘さんがいて、最後にとぅばらーまを唄ってくれるらしい。こりゃ楽しみだ。
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アトラクションも終わり、陽も落ちてきた。観客も満員になってきている。いよいよコンテストの始まりだ。出場者はお年寄りはもちろんの事、十代の少年やチュニジアの長身の青年もいてバラエティに富んでいる。いかにとぅばらーまが浸透しているかの証だろう。
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子供も芝生に正座し神妙に聞いている。
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個性溢れるとぅばらーまが終わり、特別出演の踊りや唄が始まる。
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大工哲弘さんのとぅばらーまはこの大会に向けて新たに作られたのだとか。すっと肩肘はらないとぅばらーまは、コンテスト出場者の熱演を聴いた後の耳に心地よく、涼しい秋風にのって頭上の満点の星に吸い込まれるようだった。
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ただひとつ残念だったのは、ボクの後ろにどかっとカメラバッグを置いて撮影しだした無神経カメラマンだ。多分アマチュアカメラマンだと思うが、一眼レフとデジカメを併用して人の頭の横で平気でストロボを光らせるし、演者ごとにデジカメを取り出し、スイッチを入れるので起動音がピロピロピッとその度ごとに鳴るのだ。ピントが合うピッピッピッという音も非常に気になるし、奴は演奏が終わっても拍手もしないのだ。たまらずボクは場所を変えた。
by tenmorimori | 2005-09-24 22:31 | 祭り・イベント | Comments(2)

糸満真栄里

昨日博多から帰り、今日はかねてから計画していた糸満真栄里大綱引きに行こうと思っていた。朝から洗濯をして雑用をこなしている内に、なんとなく人ごみに行くのが億劫になり、ボーっとしている内に午後になる。天気も良いので北名城ビーチに行き、読書と昼寝。うとうととまどろんでいると、名城集落の踊りの音楽が風に乗って聞こえてくる。
帰りに集落を通ると公民館の前では地元のお年寄り達が踊っていた。以前行った知念のヌーバレーに比べて少人数でなんともほのぼのとした祭りだった。こうやって大事に受け継がれていくのだな。しみじみと感動する。
帰り道に真栄里入り口がある。涼しくなったし、演芸会でも見ていこうと行ってみた。今年は真栄里の広場に東屋が完成して、この一帯の整備事業が終了したらしい。その完成記念も兼ねたお祭りになっている。ボクが行ったときは、来賓や地元の偉い人たちの挨拶が行われていた。長い挨拶も終わり、いよいよ演芸大会の始まり。夕空に三線の音が鳴り響き、静かな踊りから始まった。空のグラデーションと踊り手の衣装、赤瓦がきれいだ。
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島根性のTシャツは真剣に欲しくなった。
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ここでもハイカロリー屋台は健在。子供達が走り回り、正しい秋祭りの様相だ。
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適当なところで切り上げ、祭りを後にする。段々と小さくなる三線の音と唄、観客のざわめき。空を見上げると、大きなオレンジ色の月が昇ってくるところだった。
by tenmorimori | 2005-09-19 09:08 | 祭り・イベント | Comments(8)

知念 知名のヌーバレー

最近よくのぞいているブログにチュラバナ・プロジェクトというものがある。くらげさんが管理者で、やんばるまでも原チャリに跨り、精力的に沖縄の文化を紹介されている。そのブログで知念村字知名で毎年ウークイの翌日に行われている「ヌーバレー」という祭りが紹介されていた。
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1000人にも満たない字の住民だけで160年余の歴史があるらしい。ヌーバレーとは凄く簡単に言うと厄を祓う祭りである(詳しくはチュラバナ・プロジェクトで)。知念知名なら会社から30分程度で行ける。仕事を終わらせかけつけると、字の入り口で子供エイサーが行われていた。
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エイサーが終わり、旗頭を先頭に会場の農村広場まで練り歩く。三線のメロディがいい!短いフレーズを繰り返し、合間に掛け声をあげ、鉦や太鼓が伴奏をする。
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会場は準備万端整っている。うーまく(悪がき)どもも準備完了だ。客席からは海が見え、津堅島、久高島も見える素晴らしいロケーション。
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最初の演目「長者」が始まる。踊りのレベルは驚くほど高い。ステージ右のすだれの中に三線、太鼓等の演奏隊がいる。全編生演奏である。音をお伝えできないのがなんともクヤシイ
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子供エイサー。やらさせている感が全体から立ち昇り、なんともゆるい雰囲気に和む。
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それから次々と村民の出し物が続く。みんな見せ所を心得ていて、飽きさせない。
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胡蝶の舞。これを踊るのは化粧をした若い男性で、花と蝶に扮してコミカルな踊りを踊る。名物の踊りらしく、若い女性がキャーキャー言って最前列に陣取り盛んに写真を撮っていた。
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やがて暗くなり、裸電球が灯る。
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戦争を生き抜いて来たお年より達。
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子供はきちんと幼い兄妹の子守をしながら見ている。
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おじぃ達は酔っ払い、子供は走り回り、おばぁ達は一生懸命手拍子を打ちよく笑い、みんなそれぞれの役目を正しく務めている。ここは現代の日本だろうか。夜風に吹かれ、目をつむり三線の音、太鼓の音、観客のざわめきを聞いていると俗な言い方だがまるで天国に居るようだった。黒澤明の夢の中に迷い込んだようだ。
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いよいよ、知名出身の人間国宝「照喜名 朝一」さんの登場である。三線1本と腹から搾り出す様な甲高い声が知名の部落に響き渡る。凄まじい実力。
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途中夕立に洗われた空気の中、満月が舞台上に昇る。ますます現世離れをした風景になってきた。
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演目も進み、いよいよ最後の仲里節が始まった。伝統的な琉装の女性達が現れ、手に持った四つ竹の音がチャッチャっと小気味良いリズムを刻む。
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約4時間、30もの演目が終わり、最後は舞台上でカチャーシが行われる。お年寄り達の腰の動き、手の舞いが素晴らしい。この後はグソー(あの世)の人たちに舞台を明け渡すらしい。
遠く見える海は、月の光で銀色に輝いていた。
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満月が知念の海と雲を照らす。久高島の光が見える。
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一旦部屋に戻り、床につくが眠れない。ふと起き出し、着替えて車を出す。向かう先は知念村である。グソーの人たちのヌーバレーは行われているのだろうか?
車内の時計は2時すぎを示している。村は月の光に照らされ、道ははっきり見える。ヌーバレー会場の農村広場はもちろん静まり返っている。客席に座り、じっと耳をすますと・・・・
かすかに三線の音がする、鉦の音もする。まさかと思って目を凝らすと、舞台の屋根の向こうに旗頭が見えてくる。体はこわばった様に動かないが、不思議と恐怖は感じなかった。やがて農村広場に上る坂道から旗頭を先頭にした道じゅねーの一行が見えてくる。道じゅねーやニコニコ笑いながら付いてくる村民の姿は見えるのだが、今度は音が一切しない。耳の中にジーーーーーっと音がしている。次の瞬間気が付くと、観客席は一杯である。ただ服装が、先ほどの舞台で見たような古い農民の姿が殆どである。子供もかすりの着物を着て走り回っている。
なんと喋っているか分からないが、ザワザワと一団のざわめきとなって聴こえていて、その中に笑い声や女性の嬌声も混じっているのが分かる。舞台を見ると、電飾は無くなり、松明と提灯の光で村民の出し物が楽しそうに繰り広げられているのだ。
また耳の中でジーーーーーーーーっと音が鳴り出し、次に気が付いたときには舞台上に居た。
観客席を見回すと、亡くなった知人や父親の顔が見える。それらの顔は笑っているのだが、怒ったような困ったような表情にも見えるのだった。
ボクは三線を弾きながら唄っていた。汗水節、海のチンボーラー、カイサレー・・・次々と歌う。指が血だらけになっても唄う。汗が目に入り、泣いているのか汗が滲みているのか分からないが、涙がどんどん頬を伝う。
どれくらい唄っていたのか分からないが、背中側から朝日が近づき、空が明るくなりだしたとき、それまで、顔は笑っているが、一切音を発しない観客から万来の拍手と指笛が起こった。子供、お年寄り、村の顔役、長老みんな一生懸命に拍手をしている。
人生でかつて感じた事の無い恍惚感に身をゆだねる・・・・・朝日がサァーと差し込んできた。

その日以来、テンモリの姿は忽然と消えた・・・・・・

とゆーよーな出来事が起こってもおかしくない雰囲気の祭りだった。
by tenmorimori | 2005-08-20 17:57 | 祭り・イベント | Comments(6)