てのあぶら
ある女性が、ある決意を持って、場所が与えられ、よき指導者達を得て驚くべき短期間で数々の料理を習得した。
それらの料理を頂く機会を得た。「ただの煮物料理だよ」と聞いて、味見のつもりで訪れて出された料理に動揺する。
いまでもよく「肉じゃがを作れば彼氏なんていちころさ」などと、さんざん使い古されたステレオタイプの言葉を発する人は多いが、そういうことではないのだ。
沖縄の言葉「てぃーあんだー(手の脂)」のこころが入った料理を、目で見、香りを嗅ぎ、口に運び、歯で噛み、舌で喉で味わい、己が血となり肉となる。
そこで初めて人は自身のこころを打たれ、作った人や食材、自然の恵みに感謝の念が湧くのだろう。
それは肉じゃがとか卵焼きとか、料理の種類ではないのだ・・・・とボクは思う。
しぶいのあんかけと枝豆。やわらかく煮込まれたしぶい(冬瓜)は舌と口蓋でつぶれる。
しぶいと一体となった出汁が舌全体をやさしく包み込む。
沖縄の家庭料理、苦菜の白和え。島豆腐でしか考えられない。
博多で言うがめ煮(筑前煮)だが、これは関東風の家庭の味。醤油辛くて、江戸っ子の下北Nさんが食べたら悶絶するかも。小芋ひとつひとつ、丁寧に下処理がなされている。(フーテンの寅さんが食べてた、おばちゃんの芋の煮っころがしはこんな味なんだろうな)
やまいもを使った夏ならではの料理。酸味のあるさわやかな出汁に、キュウリのパリパリ、やまいものさくさく、そして小さく切られて入っている茗荷のアクセント。
見事に夏を表している。
きのこのおしたしは、味噌味に柚子風味
土鍋で炊かれたご飯は香ばしくて、今夜はひつまぶし風に出汁をかけて頂く。
片口の出汁椀。
はんだまーのおしたしは、程よく冷やされ針生姜を加えることによって、見事な逸品小鉢となっている。
赤だし
途中、割烹潮の店主でもある彼女の兄が訪れた。
彼女の料理を食べて「僕らはプロだし、男だからもっと味付けに攻めるけれども、やはり女性が作るとこんなやさしい味付けになるんだね、これはこれで女性の料理として良いと思うよ」と。
彼女は緊張の糸が切れたかのように泣き出した。
プロの料理人である兄に料理を初めて誉められたのだ。
大丈夫、てぃあんだぁのこころは料理にしっかり入っている!
chojiさん、クリエンさん、食べに行かんとね(笑)
彼女の料理は前島の酒処はなで味わえます。
そして「はな」のみなこさんの、これもおばぁのてぃあんだぁ料理。
ごぼうの番茶煮
もういの漬物?は梅の酸味と黒糖の甘味が絶妙。
酒処はな
那覇市前島2-14-9
098-864-1370
19時〜24時00分(LO23:30)
土日祝日休
PHOTO Caplio GX100
ティーアンダは美味しですよね。
おばぁのティーアンダの心を大切にしたいと思います。
料理を見ていると、どれも美味しそうでお腹がすきました。
食事に行ってきます。
ちゃんとした料理は身体が欲しますよね。
昨日、お店を確認してきました。
>酒道不覚悟&女将どの、なるほど確かに和琉折衷。
面白い店になりつつありますね。
五臓六腑に染みました。
& 素敵なお言葉、ありがとうございます!!
早速今日、ひ〜〜〜〜〜ちゃんが
「てんもりさんのブログ見て来た〜」と来店してくれました!
ここに載せて頂くことは、とても光栄でもあり、怖くもあるのですが
てんもりさんファンの方々の期待を裏切らないよう
ますます精進していきたいと思います!
本当にありがとうございます!!
次回、リクエストがございましたら、メールくださいね〜!
※すみません、営業時間なのですが、
19時〜24時(23時30分ラストオーダー)です。
よろしくお願いします。
美味しくて身体が喜ぶ、これに勝るものはありませんね。
>こぶたさん、御馳走様でした。
写真を撮る手にも、思わず気合いが入りましたよ。
これからのこぶたさんの料理が楽しみです。
>usaginounojihaさん、てぃーあんだーの心が伝わって嬉しいです。そういう料理はきっと伝わるんです、そう信じたい。
>ひ~~~~~さん、早速行っていただいてありがとうございます。
あぁ~~日本酒飲みたい・・・・・・酔っ払いたい(笑)
>みゃんこさん、そうなんです。
是非近いうちに行ってみて下さい。