凌雲閣へ その1
選んだ宿は、昭和13年建築の木造3階建ての堂々たる宿「凌雲閣」
今では入手困難な材料がふんだんに使われ、客室は一部屋ごとに宮大工を入れて、それぞれに工夫を凝らして作られている。
玄関
階段
廊下。廊下の真ん中には、幅1尺5寸(45cm)の杉の一枚板が配されている。
部屋のドアを開けるとまずは玉石を埋め込んだ“たたき”
たたきから障子を開けると前室がある。この部屋の天井は、多分網代張り?
窓格子の細工も面白い。
続いて主室。床の間があり10畳ほどの部屋。天井は棹縁に自然木の枝を使った棹縁天井。
主室から前室を見るとこんな具合。鏡台が艶めかしいです。
シンプルな欄間もいい感じ。
今度は外向きの窓を見る。雪見や高窓の桟のデザインがモダンだ。
風呂はと言うと、残念ながら露天風呂は無い。
大浴場に近づくにつれ、保健室の消毒液のような匂いが強くなる。
まさかこんなに匂うほど消毒されているのかと思ったが、実はこれがここの温泉の匂いだった。
独特の緑がかったような色で、ややぬめりがあり、飲用可なので飲んでみると、しょっぱくてこれまた独特の匂いがしてまずいっ(笑)。まあ、あまり飲んでみて美味しかった温泉ってないなぁ。日本三大薬湯と言われるだけの事はある。
腹いっぱい晩飯を食べて、外を見るとまた雪が降り出した。
築70年を越えるこの建物、廊下はぎしぎし言うし、隙間風も入る。しかし木造ではこれが当たり前。改装して目立たぬ様にエレベーターもあり、トイレも共同だがきれいな造りで、ウォシュレット完備。
この70年前の贅を凝らした部屋で寝るだけでもこの宿を選ぶ価値はあると思う。
夜が明けた
その2 食事編へ続く
PHOTO Caplio GX100
それにしても、てんもりさんの所で雪景色が見れるとは!!
こんな雪深い温泉場、温泉の暖かさも ひとしおでしょう~。
お部屋のレトロ感も本当に素敵ですねぇ。
窓の細工とか、柱の色とか最高です。
寒さに風邪ひかないよう、気をつけて楽しんでくださいね。
昨年は数店、てんもりさん情報でデビューさせて頂きました。
ありがとうございます。
今年も楽しみにしていますのでよろしくお願いします。
この時期の雪に温泉!行ってみたいです。
宿も良かったなぁ。本物のレトロ感って作っても出来ないですよね。
>ジャクターさん、明けましておめでとうゴザイマス。
本年もよろしくお願いします。
明日からJ子が来沖しますよ。しばらくは顔見たくないんですが(笑)
>みゃんこさん、旅は良かったんですが、やはりこういう旅はご婦人と行きたいものでごじゃいます。
磨きこまれた廊下も、階段のニュアンスも、窓格子の細工も欄間の透け具合も、襖も障子も雪見障子も庭の景色も、その全てが粋にひとつになって・・・柄on柄の洗練された艶やかな美ですねぇ♪
以前三朝温泉で見た切子のようなガラス窓に思いを馳せてしまいます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます!
帳場には人間ひとりがすっぽり入るような古い巨大金庫がありました。
また泊まってみたいです。
>なこさん、ほんとそうですね。
70年の歴史で、いったい何人が泊まったんでしょう。
いろんなドラマがあったんでしょうねぇ
私は松之山在住なんですが、お出でになったのを記事を読んで驚きました。
松之山はいかがでしたでしょうか?
今日も朝から雪です。
明日の小正月のお祭りに向けて準備をしました。
またいつかお出でになってくださいね。
松之山にお住いですかぁ、いいところですね。
ボクは以前、夏に訪れて田んぼや民家の佇まいに心癒されました。
雪の季節もいいですね(住んでる方は大変でしょうけど)
小正月の祭りって婿投げですかね。
松之山の方からもコメントを頂いて、改めていろんな土地で見て頂いてるんだなぁと、喜びはひとしおです。
沖縄にもお越しくださいね。