ちゅらかじとがちまやぁ

アンガマに感動、そして大笑い

石垣島の旧盆には“アンガマ”と呼ばれる行事が連綿と伝わっている。いつかは見たいと思っていたアンガマを今夜見られるかと思うとワクワクするのだ。
今回の宿は石垣港近くのハイパーホテルにした。ボク等は3人だったのでこのホテルのファミリープランを申し込んでいたのだ。
チェックインカウンターに行き、予約を確認し用紙に書き込んでいるときにファミリールームの説明を写真を見せてしてくれてた。ボクはベッドがひとつと2段ベッドと思い込んでいたのではいはいと聞き流してチェックイン終了。説明をしてくれたお姉さんはちょっと困ったような半笑い顔だった。
3人の大男が部屋に入り呆然と佇む、部屋にはダブルベッドと中空にシングルベッドがひとつ取り付けられていた。みんな一瞬で状況を飲み込んだ、このままだと誰かと誰かがダブルベッドで同衾しなけりゃいけない。J子が「てめっ!」と睨みつけるが、3人とも笑いが止まらない。
「これ絶対ホモと思われとるばい!」「よかれと思ってやったんだよぉ」「てめぇ、交渉して来い」「してくるくさ、男ふたりダブルに寝られるかっ!」「だけんあのお姉さん笑いよったっちゃん」
笑いが止まらないまま、カウンターに戻るとおねえさんがまた半笑いで出てきた。
「ダブルだったんですね」「ハイ、すみません(半笑い)」「シングル一部屋追加できますか?」「調べてみます(半笑い)」
シングルの部屋が取れ、なんとか事なきを得た。

さて、アンガマである。石垣の登野城や大川で見られるとの情報があったので、酒飲み二人が寝ている間に登野城の公民館に確認に行くと丁度アンガマの一団が帰ってくるところで、次の時間を確認してホテルに戻る。
ホテルから歩いて公民館(こうみんくゎん)へ向かう。少し早めに着いてぼけっとしてると、地元の兄弟が現れた。このふたりはお姉さんと弟。アンガマの追っかけをしてるらしい。
やがて時間になり、アンガマの一団が列を作って公民館を出て行く。
三線と太鼓で単調なメロディを繰り返し、アンガマの子供達と言われる花笠を被った従者が、裏声で「ほーい、ほい」と合いの手を入れる。
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登野城地区のアンガマの従者は鼻から下をうなじまで豆絞り手ぬぐいで隠し、さらにサングラスまでかけるという徹底ぶりだ。素肌は手首から先しかだしていない。
やがて、大きな新築の家の仏間にぞろぞろと入って行き、従者達で結界を張る。仏壇の横にはこの家の当主が座っている。
まずは、お面を被った翁(うしゅまい)と媼(んみ)のふたり(祖先がこの世に下りてきた姿)が、仏壇に挨拶してから踊りがはじまる。
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踊りが終わると問答だ。観客の中から質問を募り、翁と媼の二人が回答するという形式だが、出来るだけユーモアを交えて観客を笑わせつつ、グソー(あの世)の事や、仏壇の事や、故事来歴を面白おかしくやり取りしていく。ここがアンガマの腕の見せ所なのだ。
今夜は、「仏壇の電気の灯篭が四つあるけれども、なぜひとつだけミングルミングルしてないのか?(回ってないのか)」、「うちの仏壇は2段しかないけれども、この家はなぜ3段もあるのか」、「香炉の足はなぜ3本なのか」といった質問が飛んだ。
これらの質問や回答は、裏声の甲高い声で早口の方言でやりとりされるので殆ど分からないが、なぜか大笑いしてしまう。
周りの従者達もたまらず笑っている。顔は見えないが、肩が震えているので分かる。
ひとつの問答が終わると、従者の中から踊り手が出てきていろんな踊りが披露される。
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そして次の家へ。もうすでに暗くなり満月も出てきた。暗い中、三線、太鼓とほーいほいの声が響く。この雰囲気はなんか凄い。
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次の家も立派な仏間であった。そして唄と踊りが続いていった。
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by tenmorimori | 2007-08-26 23:50 | 祭り・イベント | Comments(7)
Commented by iikayo at 2007-09-01 00:22
踊りと音楽、ぞくぞくしました~。
同じ日本にして、こんなに伝統的文化が残っている沖縄は
やっぱり魅力ですねぇ~。一度は沖縄の祭り↓エイサー見なければ!
男3人も違う意味でぞくぞくしました(笑)
Commented by 三ちゃん at 2007-09-01 09:25 x
やっぱり「アンガマ」いいです。すごい。私も見たい。
来年の旧盆を確認しなきゃ。

それにしても、うしゅまい、うしゅんみ役は方言も話せ、踊りも出来、ユーモアに富んで頭の回転が速くなければいけない。青年団は特訓でもするのですかね。後継者が育つ環境が保たれますように。
Commented at 2007-09-03 01:40 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by KUWA at 2007-09-03 19:47 x
まだ見学したことは無いんですが、
いつか見学してみたいですね。
でも、こうやって、人のお宅に入れてしまうものなんですか?
(観光客もお宅にゾロゾロと?)
Commented by tenmorimori at 2007-09-04 09:15
>iikayoさん、沖縄の旧盆はエイサーにしろ、アンガマにしろ、なにか胸に迫るものがあります。来年の旧盆に合わせて来られる事を強くお奨めしますよぉ。ボクも出来ればオトコ3人は避けたかった(笑)

>三ちゃん、是非来年は!ボクも旅行者の立場になっても行きますよ。
仰るとおり、後継者はがんばって続けてほしいです。エイサーは最近注目されているんで人も集まりやすいでしょうが、石垣では地元青年会が頑張ってやられています。でも、熱心な追っかけの子供達の表情を見てると将来が楽しみでした。

>非公開さん、了解です。連絡を入れさせていただきます。

>KUWAさん、叱られているようで怖いです(笑)
やはり、アンガマの一団以外はお宅に上がりこむなんて事は出来ません。開け放たれた窓や玄関からみんな身を乗り出して見てます。
ボクは玄関先から、このときは一眼レフで撮影しましたよ。
過去、観光客がこの結界の中にまで入り込んで写真を撮ってたたき出された事もあったそうです。
あくまでもボク等は「おじゃまさせて頂いている」事を忘れない様にします。
Commented by kenmamaM at 2007-09-06 00:32
こ・この日!!どこかでBEGINに会いませんでした~?
さっき、NHKの「SOMGS」っていう番組にBEGINが出てて、石垣島ロケだったみたいなんですが、ちょうど8月26日の旧盆の日にアンガマの見物してました。どこの地区かは分からなかったけど・・・あっ、でもサングラスはしてなかったから違う地区だったのかな。
Commented by てんもり at 2007-09-06 17:52 x
会いましたよぉ~~~
実は昼間、川平湾に行く途中、例の小中学校の横を通りかかり、撮影の準備をしていて、確認すれば良かったなと悔やみました。
そして夜、昨日の放送でBEGINの三人がアンガマの行進を見ているシーンがありましたが、ボク等もその場所に居たんです。