ちゅらかじとがちまやぁ

平安座島 サングヮチャー (旧暦3月3日~5日)

いじゆきや なじゆきや にらやぐむい かなやぐむい まくぶいゆや
  しいなふゆい たまみいゆや すぃまちゅい しらーちなや うちへりわ
ゆしてぃくうわ うふあしみ うちうすてぃ うふとぅだし ちちんちあわ
  ぬちんきあわ まがさーしや ぬしがにどぅ ながさしや ぬるがにどぅ

(ニライ海 カナイ海 マクブ魚は砂を掘って隠れる タマン魚は渦を巻くように群れをなす
白網を大きく張れ 一心に引け 取り込み網ですくいあげよ 大銛を打ち込んで突き捕獲せよ
大型のマブクは ノロ様に差し上げよう 美味なるタマンは ノロ様に差し上げよう)

ボクが会場に着いたまさにそのときこの唄が始まった。女性だけで唄われるこの唄で今日の祭りが始まったのだ。サングヮチャーの祭りは平安座の最大の行事で、旧暦の3月3日から5日までの3日間に渡って行われている。初日はドーグマチーと呼ばれる祭りで龍宮祭が訛ったものだそうだ。海難事故で亡くなったひとのための慰霊祭で、永代に続けられるという、いかにも海人のための祭り。
本日2日目はトゥダヌイューとナンザ拝み。大きな魚を供え、村の婦人達が冒頭の唄を唄ってはやしたてる。
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唄が終わるとお供え物の魚に銛が刺される。そしてその銛を持って祝いの踊り。
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やがて祭りはナンザ拝みへと進む。
平安座の沖合いにあるナンザと呼ばれる岩礁へは、この時期潮が引き歩いて渡れるのだ。
いかにも手作りの獅子舞、大きな魚の神輿、土人と称される身体を真っ黒に塗った若者達等などが、三線と鐘の音にのって浜へと進んでいく。
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女の子たちも四つ竹を手に付いて行く。
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お神輿はやがて海へと進む。
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海を渡った一行は、太平洋に面する拝所へと行き、神人(かみんちゅ)による大漁祈願の踊りが奉納されるという。
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岩の向こうに幟が見える。あそこで奉納されているらしい。後で聞くと神人には、龍の姿が見えたという。大変縁起の良い事らしい。
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約30分くらいでナンザ岩での奉納が終わり、皆が引き返してくる。
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おばぁたちの出迎えも嬉しそうだ。
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浜では祝いの獅子舞
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大役を終えた海人はなんともいい顔してる。
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そして一行は毛遊び(もうあしびー:野外での宴会)の場所である広場へ向かう。
旗持ちの大きな人はゲッツ板谷に似てるなぁ
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浜に行けなかったおばぁも踊って出迎え
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自治会館には平安座歴代の白寿の人たちの写真が
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毛あしびーが始まった。挨拶の後、縁あってこの場に来ているラップのミュージッシャン「デューティーフリーショップ&カクマクシャカ」のパフォーマンスが始まる。このへんの模様は取材に来られていたKUWAさんのサイトにも詳しい。ボイスサンプラーを使ったヒップホップサウンドがこの祭りに合うのかなと思ったがそんな事は杞憂に終わった。平安座のひとたちは実に見事にあっさりと受け入れてしまった。海人はヒップホップのリズムで踊りだし、三線で音を探っていたかと思うと、曲に合わせて弾き出す。これこそフュージョン&コラボレーションだ。会場はやんやの喝采である。この若い彼らは4月28日にメジャーデビューする。
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ただ、この名前は酒の入った島のひとたちには難しかったらしい「びゅ・・びゅーてーすーぷ?となに?」
この後、島のひとたちの宴会は延々と続く。明日の三日目はチナアギモーイ(網あぎ舞い)と呼ばれる行事で、東西の漁業団体がそれぞれの浜から三線・太鼓で唄いながら行進し、ンバラシバマと呼ばれる場所で合流して祝宴を張るという。
(この日記は平安座自治会から配布されました資料を参考にさせて頂きました)
by tenmorimori | 2006-04-01 08:25 | 祭り・イベント | Comments(6)
Commented by がぼんぬ at 2006-04-04 21:26 x
うそっ!!!
こんな盛大だっけ?

本家がへんざなのですが・・・。
小さい頃に祖父に連れられて行ったことがあるのですが(海を渡ってあの岩まで行った覚えがあります)、あんなに大勢だっけかなぁ、って感じです。間違いなくはっぴは無かった気が・・・。
文化を残そう!!!と動いているのかもしれませんね。


4~5歳の記憶なので何とも・・・なのですが。
その後は、女の方の行事ということなのか、連れられて行った覚えがないですね。
それより、一ヶ月後ぐらいのしーみーの時は、沖縄にいる時はほとんど毎年行っているのですが・・・。

Commented by がぼんぬ at 2006-04-04 21:26 x
長すぎてはねられちゃいました。

続き

ちなみに、今年からはこっち(沖縄)で働いているので、もちろんしーみーでお墓参りです。
山の中のお墓まで行って(昔の土葬?風葬していた岩穴みたいなところ)、うーとーとーです。同じ墓地園内で、3か所ぐらいまわらないと行けないのですが、毎年どれをおがむんだっけかな?と迷います。

へんざも例外にもれず、行事が引き継がれることないという状況が起きています。恥ずかしながら私たち親戚内でも起こりました。

あの、独特な感覚がこれからも残していけるかどうか。
残念ながら、私はへんざ3世(島に住んでいたのは祖父までなのです)なので、島に住むとか直接行事を仕切るなどの立場にはなれないのですが、何か手助け出来ることがあればなぁと思う次第です。


Commented by kyoco-chan at 2006-04-05 10:10
大人も子供も、おじいもおばあも、
なんて楽しそうなんだろう!
おまつりをこんなに沢山の人が集まってしているって
すごいなぁ~、やっぱり、沖縄!! いいなぁ~。
三月菓子・・食べたくなりました。笑。
Commented by tenmorimori at 2006-04-05 11:20
>がぼんぬさん、こんにちは。この祭りは平安座のひとたちの熱意が伝わりました。しっかり残していこうという意気込みでお年寄りも若い人たちも頑張ってましたね、なんといってもやってる人たちが楽しそうでした。
でも、急速に内地化していく沖縄では後継者が少なくなりつつあるのも現実ですね。ボク等は言わばよそ者ですが、ずっと続けられる事を祈るのみです。しかし、浜下りっていいですね(笑)
しーみーだけは、こちらに親戚もないので参加できません。

>kyoco-chanも今度来られたときは祭りを見にいかれませんか、これから秋にかけてどこかしらで旧暦の祭りがありますから。
楽しいし、懐かしいし感動しますよ。
Commented by satoyan at 2006-04-05 12:45 x
お魚の神輿も、お獅子も愛嬌がありますね、楽しそう。
浜の手前で足元に獲物を探している人たちの点景もすてきです。
以前見た写真では、岩山の小道を行く行列の足元に、テッポウユリが咲き乱れていました。しずしずと幟が進むあちら側では、龍が見えても不思議ではないような気がしますね。
いいものを見せてもらいました、アリガトウ。
Commented by tenmorimori at 2006-04-05 19:03
平安座の浜下りを最初に教えてくれたのはsatoyanでしたね。
おかげで良い物に参加出来ました。手作り感あふれる良い祭りでしたよ。
あの遠景の写真のバックは浜比嘉島です。小さな女の子も一生懸命獲物やスヌイ(もずく)を獲ってました。