ちゅらかじとがちまやぁ

創作そば 松そば

“あこーくろー”
沖縄の言葉で夕暮れ時の事。そう聞くとなるほどなぁと思う。やまと言葉で言えば“たそがれどき”または“かはたれどき”なのだろう。
あこーくろー~好きな言葉である。

南風原の住宅街をくねくねと入った先にその店はあった。看板が見えて駐車場に車を停めるが、どこが入り口か一瞬迷う。
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うっそうと生い茂った緑のトンネルの先に入り口があった。
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築50年の洋館を改造した店舗で、なかなか風情がある。天井の高さは洋館ならではである。BGMと言うか、厨房で店主が聴いているといった感じでジャズが流れてくる。最近の店のいかにもといったジャズの使い方は飽きているが、ここのは雰囲気に良く合っていて感じが良かった。曲はソニー・ロリンズの超名盤サキソフォンコロッサスの中のB面最後の曲「ブルー セブン」。その不思議なムードが古い洋館に凄くマッチしている。
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胡麻そば、とまとそば、限定塩バターそばなどの創作メニューが並ぶ中、標準の松そば600円を注文。この店のそばは全て無化調だそうだ。
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端正な見た目のそば登場。チャーシューに白ねぎ、若い菜っ葉がきれいだ。かまぼこは無し。
天然出汁のスープには豚、鰹のほか鰯節なども使われているとの事。旨い旨い!ラーメンを食べ歩いた店主らしく、上等の中華そばと言っても通るかもしれない。魚介系の香りがふわぁ~と来るが鰹の華やかさではなく実直なイリコ系の香り。それを豚の出汁がしっかり支えている。麺との相性も良く、夢中で食べる。最後にコーレグースを垂らして風味が変わったスープを楽しんで完食。丼の底には魚粉が残っていた。胡麻そばも気になるなぁ、ぜひまた来よう。ずみっずみっ!
汗をかいて勘定を済ませる頃BGMはハービー・ハンコックの「キャンタロープアイランド」に変わっていた。

松そば
南風原町宮平87
098-889-4929
11:30ごろ~15:00ごろ
日祝休
by tenmorimori | 2005-06-02 16:29 | 沖縄すばDay By Day | Comments(6)
Commented by への at 2005-06-03 21:14 x
あ~ん、またまた宿題店が増えてしまったぁ…。
正にウレシイ悩みですぅ…。(By Nさん調)
Commented by ふな at 2005-06-03 21:26 x
ごぶさたです、ふなです!
「あこーくろー」と聞くと博多の人間としては「赤いような黒いような」といった印象で受け取れるよな。。そう思うとそんなような。本当に言葉というのは面白いですが、こんなお店とアメリカンなお店が普通に混在している沖縄って、かみさんは「日本ではない」と言っています。失礼しました。
Commented by てんもり at 2005-06-03 22:35 x
ボクも食べてもらいたい逆宿題店が増えてうれしい悲鳴ですぅ〜

ふなさん、お元気ですか?みやけうどんは良かったですね、先日タッチの差で食べられませんでした、残念!
沖縄の言葉は地理的な条件もあって、内地では使われない日本の古語がけっこう残ってます。戦前は標準語を押し付けられ、方言を使うと「方言札」なるものを首からぶら下げさせられるといった屈辱的な時代もあったそうです。琉球大航海時代、レキオスと呼ばれていた頃は琉球王朝という立派な独立国だったので「日本ではない」と言う意見はこっちに居ると確かに感じますね。
Commented by satoshi_irei at 2005-06-04 12:32
これはうまそうなそばです。
Commented by tenmorimori at 2005-06-04 17:59
ここは自信を持ってお勧め出来ますね、って自分が作ってるわけじゃないですけど。
建物もいい感じです。
Commented by ふな at 2005-06-05 22:13 x
ども!ふなです!!
「方言札」とはまた、呆れるやらむかつくやら、本当に鳥肌立つ思いです。本当は琉球王国で、日本国と米国の侵略と考えると辛いものがあります。いかんいかん、また辛い話になってしまってますが、本当にいい風景が残ってます。しっかりといい仕事をして地域に根付いて、長生きして欲しいお店ばっかりです。みやけうどんさんなどなど、細々と伺って楽しくやろうと思います。