ちゅらかじとがちまやぁ

2013冬旅北海道 魚彩酒家 またつ~おでん一平

さてあの店
夏に行って北海道の海の味覚を存分に味あわせてくれた
次は冬に行くぞと心に決めて半年後の今日来ることが出来た。
今回の冬旅を札幌にしたのもこの「またつ」で食べることが主目的なのだ。
前回と同じく8000円(税別)のお任せで!
お通し
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奥から笹に巻かれた稲荷寿司、からすみ風焼きたらこ、ホッキサラダ(だったかな?)、松前漬けのかずのこ、クリームチーズと酒盗?
ひとつづつゆっくり味わいたいが、ガツガツと食べてしまう。
熱燗頼んでちびちび行きたいもんだ。
長万部の海が荒れて、なかなかいい魚が入らないとの事で、貝づくしのお造り。
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見事に盛り付けてある大きなつぶ貝がこりこりと旨い!そして添えられたつぶ貝の肝はその見た目とはうらはらに爽やかな旨味だけを残して溶ける。
今まで食べたつぶ貝の中で一番旨い。
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そして「たち」と呼ばれる真タラの白子とホッキ貝。
ホッキ貝は大好物。
たちはポン酢で。
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たちは旨い!口中でぷちっと押しつぶすとさわぁ~~~っと甘みが広がる。
新鮮であるが故、臭みは一切なく、大将が言うようにふぐの白子よりもあじわいがあって美味しい。
どんっと牡蠣の山盛り。
厚岸の1年物の牡蠣の酒蒸し。
熱が入った小ぶりの1年牡蠣はぎゅっと締まり美味しさが凝縮されている。
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ざっと十数個、一人で食べる大人の幸せ(笑)
あ、これ食べたかった!ジャンボしいたけに海老のしんじょを乗っけて焼いてある。
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海老の香りと肉厚な椎茸の旨味、こりゃあやっぱり美味しい。
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うひょー、ズワイガニ一杯。
甲羅の中にはほぐされた身がみっちりと、ほんとにみっちりと詰められ。足肉が鎮座する。
「面倒だろうからむいちゃったよ(笑)」と大将。ありがとうございます。
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貝殻に入れられたカニ味噌は、ほぐし身に和えて食べる。
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蟹肉の味が濃くてたまりません。
そして今度は暖かい「たち」
バター風味のソースに浸かり、キャビアが添えられている。
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さっきの生のたちとは別物のように、箸でつまみ口に入れ、舌と口蓋に少しだけ力を入れるとプチっともいわず濃厚なスープの様にはかなく溶け広がる。
続いて目の前に骨董的なきれいな器が置かれ・・・・
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蓋を開けると・・・おぉっアワビ!
蝦夷アワビの松前蒸し。
大将「ものによって固いやつもあるけど、かぶりつくのが一番旨いからね」と。
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はい、とかぶりついたら昆布と一緒に蒸されてその風味を存分にまとったアワビは海の旨味の塊だった。

さて、数々のハイライトを経て、いよいよ〆のご飯はと言うとイクラ飯どーん!
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光り輝く旬のイクラたち。
ご飯には卵が混ぜられて、弾けたイクラの液をまとってより濃厚で芳醇な味わいとなる。
これはいいなぁ、卵かけご飯にイクラ。イクラの塩気があるので醤油は少な目でイクラが少なめでも充分美味しい。
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デザートは美味しい胡麻団子と一杯の緑茶。
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お気づきの方はお気づきだろうが、料理はもちろんの事、器も素晴らしい。
その時期の旬の魚介を、より美味しい状態で食べさせてくれる大将の手腕。
ときおり混ぜられる洋風の味付けも面白い。
さて、夏・冬と堪能した北の味覚、今度は春かなぁ・・・・また行きたいなぁ

満腹でまたつを後にして雪道を歩いてすすきのへ。
池田さんが強く勧める「おでん一平」に寄って行こう。
仕事柄、日本中のほんとに旨いものを知ってる池田さんお勧めならばいかなきゃ。
でも日曜休なので、満腹のお腹を抱えての訪問。
すすきののビルの中の小さなお店は、すぐに満席になり何度来ても入れない人も多い。
この日は遅い時間だったのでカウンターに運良く座れた。
強面の親父さんと面と向かってたので、内気なボクはなかなか写真が撮れなかった(笑)
まずは池田さんお勧めのしらたきと大きながんもどき。
しゃくりとしたしらたき旨いっ!
満腹だが一気に胃のスペースが広がる。
大きくて妙に皮がしっかりしたがんもどきも美味しい出汁をたっぷり吸っていてたまらん。
続いて「こいも」とえのき茸。
こいもは福井県のごく一部の地域で作られている里芋だそうで、細かい粒子がみっちりと詰まり、箸で割ると普通の里芋みたいにほこっと割れるのではなく、にちぃ~~~っと割れていく。初めて食べたこの芋は最高におでんに合う。
えのき茸は、よく見かける真っ白なやつでなく頭と根っこの部分が茶色をしている。歯ごたえがあって旨い。
続いて頼んだほっき貝。
小ぶりなお椀にスライスした貝と岩のりが出汁に浮いている。
この岩のりはしゃくしゃくと歯ごたえ良く、出汁に風味が溶け込み美味しい。
親父さん(70歳、べらんめぇ調)が「沖縄から来たんならこれ食べてみな」とワカメを出汁にさっとくぐらせて出汁を張ったお椀に入れて出してくれた。
食べるとこれまたさっきの岩のりの様にしゃくしゃくとした歯ごたえと九州のものより一段と磯の香りが強い。
北と南、これだけ距離が離れると違うなぁやっぱり。
味噌汁には九州の青くて柔らかいワカメが合うと思うが、ワカメの刺身やこうやっておでんで食べるならこっちのワカメが断然美味しい。
ここで、札幌のブレーン(笑)アワダさんが合流してくれ、場も和んできたので写真を撮らせてもらう。
撮っていると「お、一眼レフかい、こないだ来た客も一眼レフでばしゃばしゃ撮ってて、次の日に取材させてくれって言ってきたよ。ミシュランだって言ってた、断ったけどね(笑)」
えのき茸。
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そしてこれはなんでしょう?
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出汁をすすると、はいウニです。
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これも岩のりが浮かべられ、岩のりとウニの出汁も出てこりゃもうたまらんす!
おでんのたねには相当の目利きと自信を持って出されている。全部のたねを食べたい。
池田さん、良い店を教えて頂きありがとうございます。
今度は腹減らして行きますね、日曜休みの店が多いんで、今度は土日じゃなくて金曜の夜から入らねば!
ざくざくと雪を踏みしめホテルに帰ったのでした。
一晩でこんなに美味しいもん食べていいんでしょうか?(笑)
by tenmorimori | 2013-01-18 17:26 | 北の国 | Comments(5)
Commented by takashi12k20 at 2013-01-18 17:39
いやー旨そうです!!僕は年に二回の訪沖を楽しみにしているんですが、北海道もイイなぁ~(^^)
Commented by またつ 女将 at 2013-01-19 10:08 x
冬もお越し下さいましてありがとうございます^^いつも感心いたしますことはちょっとした会話も聞き逃さず、しかもかなり正確に記憶されていて、さらにその場面を嬉しいほどに素敵に文章にして下さって。お会いできたこと光栄に思うばかりです^^。一つだけ申し忘れたこと・・前菜のひと品、からすみではなく「タラコ」を焼いてからすみ風に薄切り大根で挟んでみた物なんですよ^^。
今年は流氷がひと月も早く接岸の北海道です。流氷と一緒にプランクトンがたくさん・・・春の海も美味しい予感がいたします。またお会いできますように~♪ありがとうございました。
Commented by tenmorimori at 2013-01-19 18:13
>takashiさん、やっぱり食材の豊富さは敵いませんねぁ。
四季の季節ごとに年2回沖縄、年1回札幌、年1回博多ってのはどうでしょう?(笑)

>またつ女将さん、どうも先日はご馳走様でした。
あれはたらこなんですかっ?すっかり騙されました、からすみの本場の九州人なのに(笑)
あんな風にも出来るんですね、本文修正しました。
春の味覚、いいですね、行けるよう仕事がんばります。
(写真はまだまだやまけんさんの様にはいきませんがww)
Commented by たべぶちょ at 2013-01-23 11:35 x
すてきすぎますね
高校卒業と同時に北海道を出てしまった私は
本当の北の味覚をちゃんと味わえていないようです
いちおう大人になったので、これからじっくりゆっくりこんなお料理を楽しみたいですね
北海道食べ歩きブログは数えきれないくらいあると思いますが、
てんもりさんを通して北海道を見られるのはとってもうれしいです
本当にありがとーございます
Commented by tenmorimori at 2013-01-24 19:46
ですよねぇ、高校生まではたいしたもの食べてないですもんね(笑)
やっぱりほんとに美味しいものを美味しいと思って食べるのは大人の楽しみですよね。実家が北海道って裏山鹿!