恐るべき「隆盛」の世界 その2
この小椀の中は・・・・・
なんと、希少魚「エツ」の卵の塩辛。
こんな風に丁寧に丁寧に下ごしらえをしてある。
粒立ちは小さく、舌触りはねっとりとして最小限の塩気と共に魚卵のなんとも上品な味と香り。
この卵を食べるとスケソウダラの卵を使う明太子が粗野に思えてくるほどだ。
ボクが酒飲みならこの小椀で1升いける(笑)
そしてこの一皿。
翡翠鳴門巻きと題された一品はグリーンピースのペーストを薄焼き卵で巻いたもの。
大将の料理に共通して言えるのは、その塩梅の絶妙さ。
琵琶湖産稚鮎は、苦味を味わう逸品。
鯛の白子の薫製。もちろん大将手作り。
うわうわうわ、これはもうボクの拙い文章では表現できない。
ママさんも負けじと繰り出してくる。
グリーンピースの冷製スープ。
これも最小限の塩加減で、豆の美味しさを存分に味わう。
お持たせで宗像堂のグリッシーニを合わせてみる。
そして冷凍してあったママさんカレー。
一口食べて笑いが止まらんかった。
笑けるくらい旨いカレーってそうそう無いぞ(笑)
欧風タイプのこのカレー、聞けばこのとろみは小麦粉は一切使ってなく、大量の野菜で出されたもの。
カレー粉はアメリカと日本のものを二種類。
野菜の甘み旨味、そしてじわっとくる辛さがもうたまらん!
カレー専門店でもこんな美味しいカレーライスは知らない。一瞬カレー屋さんを出してほしいと思ったが、原価が恐ろしい事になるだろう(笑)
付け合わせの島ラッキョウには削りたての鰹節。
隆盛でなにげなく使われる器は、見る人が見たら唸るような食器が使われる。
カレーは食べたけど、これを外すわけにはいかない。
高菜巻きお握り。
別腹でいける。きゃらぶきが旨めぇ~~~~
この見事なケーキは、このブログを見て隆盛に行ってくれてすっかり気に入ってくれた方が作ってくれたもの。
実はこの日にボクが行く事を隆盛さんが知らせてくれていて、店に来られるはずだったが急な用件で来られなくなった事を気にされて、ケーキだけわざわざ届けて頂いたと言う。
おいしくみんなで頂きました、ありがとうございます。
ママさんがレモングラスでハーブティーを淹れてくれた。
大将はずっと手を止めない。
鶏の白レバーを丁寧に下ごしらえをしてレバーパテを作るらしい。
いま行ったら食べられるかも(笑)
とにかく、大将、ママさん、ご馳走様でした、参りました!
出張料理人時代,私の出身地である埼玉にもいらしたことがあるそう.
しばし,貸しきり状態でゆったりとユンタクしました.
隆盛は独特の空気がありますんで、合わない人は合わないんでしょうけど、大将・ママさんの旬の旨いものを食わしてやる心意気には真剣に味わってこその世界が広がりますね。
旬ごとに美味しい料理が食べられますよ。