野鴨三昧 隆盛で鍋
網で獲られた正真正銘の野生の鴨。時期ものは今食べなきゃ!と言うことで本日は野鴨鍋コース6000円。
シベリアから飛来する野鴨を隆盛では毎年仕入れるという。
大将と鴨猟師との間でかなり真剣な駆け引きが行われて、大将の目に適う鴨だから旨くないはずがない。
合鴨ほどの脂の層は無いが、ふてぶてしい様なこの色。
独特の肉の臭みではなく香りが立ち上る。
砂肝と胸肉の刺身。
このきれいな赤は天然の色。
多分自家製の粗挽き柚子胡椒がこれまた旨い。
皮の酢の物。口にすると正にジビエ!野生の香りがする。皮からしてこれだもの。
そして焼き物は、レバーと心臓と首まわりとあと一つは忘れた。下仁田ねぎと一緒に鴨ネギ串。
心臓の歯ごたえがたまらん!
そしてそして、塩焼きとから揚げ。
塩はもちろん粟国の天日干しの塩。
そこいらの地鶏が裸足で逃げ出す(もともと裸足やけど)歯ごたえと肉の旨味。
ほのかに香る血の匂い。
断面がもう・・・・・・どげんしょうか(笑)
きしきしと噛めば噛むほど旨さがあふれてくる。飲み込みたくないほどだ。
ここでママさんが悪魔の一言「大間のマグロを大将が仕入れてきたけど食べる?」
食べるくさ!でも勘定が恐ろしいことになりそうなので一人二きれづつ。
うふぅ~~~~・・・言葉にできない。
ぶりこのたっぷり入ったきれいな鰰(はたはた)も入荷してます(これは見るだけ)
さて本番の鍋。下仁田ねぎの季節です。
薄味の出汁が張られた鍋が沸いてきたところで鴨肉をしゃぶしゃぶ。
や~~らかい!
自然のものばかり食べている鴨の肉の味の濃いこと!
こんな鴨食べたら今後のボクの鴨人生はどうなるのか、ある意味不幸である。
肉の味が濃い分出汁の味付けは薄目で、野鴨の旨さを充分に味わえるよう調整されているのか?
これまた柚子胡椒がいい仕事します。
締めの雑炊は出汁が多めのさらさらしたもの。ざるを通して落とされたのか、卵の花が美しい。
柚子風味がほんのり香る極上雑炊。
デザートはママさん自慢のお菓子2種。ボクら以外の希望者が多くて今朝は5時起きで作られたという。
自分で栽培されているレモングラス+ペパーミントティーで頂く。
全員食べ終えて呆然としていると、鮭の解体が始まった。
新潟は村上市から取り寄せられた名物「塩引き鮭」。
きれいなサーモンピンク。干されているのにモチモチしっとりとしている。
あまりに食い入るように見るので大将が哀れに思ったのか「これ分けて食べんしゃい」とご飯に乗っけて出してくれた。一旦塩抜きされているので、鮭の身の味が美味しい、そして皮がこれまた旨いのだ。
野鴨や塩引き鮭などの時期ものは、常連さんが待ち構えているのですぐに無くなるそうです。
食べたい人はお早めに!
ごっつぉ~さんでした。
PHOTO Caplio GX100
脂がくどくなくて、本当においしいですよね。
そして、塩引き鮭!
村上や新発田は城下町なので、鮭も切腹しないようにお腹の皮一枚つながっているのが正式です。(笑)
昔はお歳暮に塩引き鮭1匹ということも多くて、
新潟の猫たちはご近所の軒下にぶら下がった鮭をとって、引きずって帰ってきたものです。
家の干している鮭に、猫が飛びついてかじって離さない様子を見たことも。
新潟の正月魚は鮭です。福岡はサワラですか?
明日魚屋さんで買ってこよっと。
今から北陸~東北は旨いモンの宝庫ですねぇ・・・じゅるり。
来年初頭の目標は氷見の寒ブリです!
あ、正月の福岡は鰤ですね。玄界灘の天然ブリは旨いですよ。
>たまねこさん、無類の鴨好きだったんですね、隠してたな(笑)
鳥というより獣っぽい鴨の味はサイコーでしたバイ。
>ナベさん、この店は1年間通わないと全貌が見えてきません。
いくらかかるんだろう(笑)
>酒道不覚悟殿、間諜として薩摩珍味隆盛に潜入してはや半年。
未だ大将の懐の奥が見えませぬ。なんと言っても相手は薩摩、油断ならぬ。
がしかし、どうしても乗り込まれるなら覚悟めされよ!
共に闘う所存でござる。
ぶりこは鍋か焼きにて食されもうす。
>ゆうじんさん、名物に旨いもの有りですなぁ。
ヨカしゃけでした。
またやりましょうね。
しかし旨かった・・・・・・
>新潟の食いしん坊さん、「第七餃子、赤玉のおでん、中尾の鯛焼き」ん~~~その名前だけでわくわくします。
金沢であまりゆっくりした事がないんで、今度ゆっくり近江町市場でも見て回りたいです。